テンペ(天貝)とは?発酵で豆の力を引き出す、毎日のプラントベース食材ガイド

テンペ(天貝)とは?発酵で豆の力を引き出す、毎日のプラントベース食材ガイド

初めての方でも 3 分でわかるテンペ。歴史・製法・栄養・おいしい食べ方まで、これ1ページで完結。

このページの目的(読者・検索エンジン向けの要約)

テンペ(テンペー/英: Tempeh、漢字表記: 天貝)は、豆類や穀類をテンペ菌(リゾプス菌)で発酵させたインドネシア発祥の伝統食品です。本ガイドでは、テンペの定義・歴史・製法・栄養的特徴・安全性・調理法・よくある質問を体系的に解説し、ヴィーガン&グルテンフリーの食生活にも役立つ実践アイデアを提供します。

1. テンペ(天貝)とは

テンペは、主に大豆をはじめとする豆類・穀類をテンペ菌(リゾプス属のカビ)で発酵させ、菌糸が素材をやさしく“固める”ことで、ナッツのような香ばしさと適度な弾力をもつブロック状に仕上がる発酵食品です。動物性原料を使わず、高たんぱく・食物繊維がとれるのが特長。ヴィーガン・ベジタリアン食、グルテンフリー食とも好相性です。

  • 別名:テンペー、Tempeh(英)、天貝(中)
  • 主原料:大豆/複数穀類(当社は14種穀物のブレンドも)
  • 発酵:テンペ菌(リゾプス菌)が増殖し、白い菌糸で原料を一体
  • 化かたち:板/ブロック状→スライス、角切り、ほぐしで用途多彩

2. 歴史と発祥

テンペはインドネシアで古くから食べ継がれてきた家庭の発酵食品。豆の保存性と消化性を高め、日常のたんぱく源として発展しました。近年はプラントベースの流れとともに世界的に注目が高まり、日本でもスーパー・飲食店で見かける機会が増えています。

 

3. 製法と原理:なぜ“固まる”の?

 

  1. 原料の下処理:豆や穀物を浸漬→加熱→水切り。
  2. 接種(スターター添加):テンペ菌を均一に混ぜる。
  3. 成形・発酵:通気性のある袋・型で24~48時間ほど保温。
  4. 完成:白い菌糸が原料を結着し、かたまりになる。

ポイント:テンペ菌の菌糸が「天然の糊」のように素材同士を結び、スライスできるほどのブロック状に。これがテンペならではの料理の扱いやすさ(衣をつけて揚げる、薄切りで焼く、細かく崩して炒める等)を生みます。

4. 味・食感・においの特徴

  1. 味:ナッツのような香ばしさ、ほんのりきなこ風味。
  2. 食感:表面はしっとり、中はほろっと。スライスすると“歯ごたえ”が楽しい。
  3. におい:できたては穏やか。過発酵でアンモニア臭→適切な鮮度管理が重要。

 

5. 栄養の要点と機能的なメリット

 

豆腐/納豆/味噌との違い(ざっくり比較)

  • 豆腐:凝固剤で固める。やわらかい。→淡白でアレンジ向き
  • 納豆:納豆菌で発酵。ねばり・独特の香り。→生食中心
  • テンペ:テンペ菌で発酵。ブロック状で加熱調理に最適

 

6. 安全性・保存・注意点

  1. 要加熱:基本は中心まで加熱してお召し上がりください。
  2. 保存:冷蔵は短期、長期は冷凍が安心。解凍後は早めに調理。
  3. 色の変化:表面がややグレー化する場合があります。過発酵/劣化のサインに留意。
  4. アレルゲン:原料に大豆等を含みます。表示をご確認ください。

7. テンペの使い方:基本の下ごしらえ&調理

下ごしらえ(共通)

解凍→キッチンペーパーで軽く水気を拭く。

スライス・角切り・ほぐし(そぼろ状)に分けると便利。

基本の焼き方(香ばしさ重視)

  1. フライパンを温め、油をなじませる。
  2. テンペを広げ、両面をこんがり焼く(中火)。
  3. 仕上げに塩・こしょう、または醬油・みりんを少量絡める。

 

14種穀物テンペという選択(当社の強み)

私たちは、伝統的な大豆テンペの良さを大切にしながら、14種の植物素材(大豆、黒豆、小豆、緑豆、クコの実、ひよこ豆、赤キヌア、黄レンズ豆、緑レンズ豆、ブラックアイピー、そば、赤ハトムギ、ひまわりの種、かぼちゃの種)を発酵させた14種穀物テンペを開発しました。

  • 多様な原料が生む奥行きのある風味
  • 調理しても崩れにくい心地よい食感
  • パウダー化してスムージー・焼き菓子・惣菜へ応用可能

 

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